マネーマネジメントの基本知識と応用
◆95%の負け組み投資家の資金管理
◆5%の勝ち組投資家の資金管理
◆初心者・少資金向けの資金管理
◆中級者以上向けの資金管理
95%の負け組み投資家の資金管理
負け組み投資家は『マーティンゲール法』というマネーマネジメントを使っています。
マーティンゲール法とは、ギャンブラーが好んで使うマネーマネジメント術で、
1.負けたらポジションを増やし、一発逆転を狙う
2.資金が減ればポジションを増やし、一発逆転を狙う
3.リスクが高い時はリターンも大きいのでポジションを増やし、一発逆転を狙う。
上記3つに代表される、「一発逆転」を狙った、ドキドキワクワクする大変スリリングな資金管理法となります。
マーティンゲール法を使えば買ったときの利益が大きくあなたのギャンブラー魂を大いに満足させます。
負けたときは、損失が大変大きく取り返しのつかない状態になりますが、それでもあなたのギャンブラー魂を大いに満足させます。
このマーティンゲル法で儲ける秘訣は、無限の投資資金を用意する事です。無限の投資資金を用意しなければ、利益の積み重ねの力よりも損失の積み重ねの力が大きくなり破産します。
複利計算をしていただければ分かるかと思いますが、利益を積み上げる複利計算よりも、損失を積み重ねる複利計算の方が力が大きいのです。
例えば50%の損失を出した場合、そこからもとの資金を回復する利益率は、50%ではなく、100%です。
つまり、50%の損失を埋めるには100%の利益を出さないといけないのです。そんなリスクの高い売買で儲ける事は、プロでもできません。
95%の負け組み投資家は、「お金を儲ける」事よりも「ギャンブルラー魂」を満足させる事に力を注いでいます。
5%の勝ち組投資家になり、投資で生き続ける最低条件は、大きな損失を出さないことです。
利益の出るシステムだけでは駄目です。利益を出し、損失を小さく抑え、システムを使い続ける事が必要なのです。
5%の勝ち組投資家の資金管理
勝ち組投資家は『逆マーティンゲール法』というマネーマネジメントを使っています。
逆マーティンゲール法とは、その名の通りマーティンゲール法とは逆の掛け方で、
1.負けたらポジションを減らし、勝ったら増やす
2.資金が減ればポジションを減らし、増えれば増やす
3.リスクが高ければポジションを減らし、低ければ増やす
上記3つに代表される掛け方が、5%の勝ち組が使う、リスクを低くしチャンスを最大限に生かす方法です。
1)95%の投資家は「負けの後に勝ちがくる確率が高くなる。」と思っていますが、事実はそうではなく、「負けの後には負けが続き、勝ちの後には勝ちが続く」確率が高いのです。
従って勝ちの後の勝ちパターンを捉え勝ちの後にポジションを増やす事で、チャンスを最大限に生かすのが、リスクの低い最良の方法となります。
2)95%の投資家は「資金が減ったら大きく掛けて取り返す」為に大きくポジションを持ちますが、これは間違いです。
資金が減ったら、リスクが高くなり負け続ける前兆なのです。大きくポジションを持ってしまえば負けの連鎖に巻き込まれ、大きく資金を失ってしまう確率が高くなります。
投資により資金が増えたときは、勝ちの連鎖の始まりの確率が高くなり、この時に、資金量の増加に応じてポジションも増やすことにより、チャンスを最大限に生かすことができます。
3)リスクが大きくなった時に、ポジションを減らすことにより投資資金を守ります。
逆にリスクが小さくなったときに、ポジションを増やすことにより、投資資金を大きく増やすことが出来るのです。大切なことは、損失になった時の損失率を一定に保つ事です。
リスクが大きくなったらポジションを減らし、損失率を一定以内に保ちます。逆にリスクが小さくなれば、損失率を一定以内で収まるように、ポジションを最大にするのです。そうする事により、低リスクで、高リターンを達成できます。
上記のように、『逆マーティンゲール法』は、『損小・利大』(損を小さく利益を大きく)を達成する唯一の方法なのです。資金管理はシステムを構成する要素の60%もの割合を占めています。勝ち組投資家になるには、逆マーティンゲール法を実践しなければいけません。